サンフレッチェ広島 難敵FC東京に2年ぶり勝利 4位に浮上 スーパーゴールに勝ち越し弾

明治安田生命J1リーグ第30節。サンフレッチェ広島は、相性の悪い難敵・FC東京とアウェイで対戦。気持ちよく鬼門突破となりました。

2021年から4連敗と苦戦を強いられている10位・FC東京との一戦。試合は、前半から激しい打ち合いとなります。前半26分、東俊希 のクロスに 加藤陸次樹 が飛び込みます。

サンフレッチェがダイビングヘッドでゴールに迫りますが、FC東京も負けじと反撃。バングーナガンデの強烈なシュートがバーを直撃。お互いに決定機を迎えますが、スコアレスで前半を折り返します。

すると、エンドが変わって後半。加藤が華麗なテクニックで魅せます。後半3分、こぼれ球に反応した 中野就斗 のパスを受けた加藤が、華麗なターンでゴール前へ抜け出しシュート。欲しかった先制点を奪います。

ディフェンスに囲まれているんですが、ワンタッチでシュートまで持ち込むための発想力。そして、それを実行する技術力の高さ。最後も冷静にキーパーを見てシュート。本当に見事としか言えないナイスゴールでした。激しい攻防の中、加藤のスーパーゴールでリードを奪います。

しかし、後半17分、カウンターからDF陣の裏を取られると、クロスを防ごうと 荒木隼人 が懸命に伸ばした足にボールが当たり、オウンゴールに…。同点に追いつかれます。

しかし、鬼門突破へ執念を燃やすサンフレッチェは、後半31分、満田誠 がドウグラスとのパス交換から抜け出し、左足を一振り。ゴールキーパーとの1対1を落ち着いて決めてゴール。相性の悪さを超える、勝利への執念が実り、サンフレッチェが、試合終盤で勝ち越しに成功します。

サンフレッチェ広島 満田誠 選手
「逆に打とうとしたが、ゴールキーパーも自分の体の向きを見てファーサイドに意識が向いた。ニアサイドが空いていたのでニアに蹴った」

この満田のゴールが決勝点となり、勝利を収めたサンフレッチェ。鬼門・FC東京から勝ち点3を奪い、4位浮上です。

満田誠 選手
「試合展開的にも両者一歩も譲らず、どちらの時間帯もあった中で最後、しっかりと自分が決めきって、勝ち点3を取ることができた。こういったゲームを勝つことができて、自分たちの成長を感じている。来シーズンに向けて、しっかりと上積みを積み上げていければいいと思うので、残り3試合サポーターも一緒に戦ってくれると自分たちもうれしい」

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