両親が誘拐被害に遭ったルイス・ディアス リヴァプールが全面バックアップの姿勢を示す

写真:ジョタは自身のゴールをルイス・ディアスに捧げた

地元コロンビアで両親が誘拐されるという事態に直面したリヴァプールのコロンビア代表FWルイス・ディアスについて、チームが全面バックアップする姿勢を見せている。イギリス『ザ・ガーディアン』電子版が伝えている。

チームは10月29日に行われたプレミアリーグ第10節ノッティンガム・フォレストに向けて準備を進めていたが、誘拐の一報を受けたルイス・ディアスは28日夜にチームを離脱。リヴァプールの自宅でクラブスタッフのサポートを受けながら、捜査の進捗を待っている。

現状、母親のシレニス・マルランダさんは解放されたものの、父親のルイスさんはいまだに拘束されているようで、コロンビア警察はルイスさんの釈放につながる情報を提供した者に最大2億ペソ(約723万円)の報奨金を支払う用意があることを明らかにしている。

ルイス・ディアス本人はノッティンガム・フォレスト戦を欠場したが、この試合の31分には、先制点を決めたディオゴ・ジョタがベンチへと走り、ルイス・ディアスの名前と背番号7がプリントされたユニフォームを掲げてサポートの姿勢を示す場面があった。

また、ユルゲン・クロップ監督は試合後、ルイス・ディアスがチームを離脱した経緯を語った。

「昨日の夜遅くに聞いて、それからルーチョ(ルイス・ディアス)と話をした。彼は家に帰りたがっていたので、クラブのスタッフとともに家に戻ってもらった。彼は家族と一緒にいることを望んだ。それは理解できることだ。母親が解放されたのは本当に素晴らしいことだが、それ以来は何の情報もない」

そして、ルイス・ディアスの状況を考えながら準備を進める難しさと、彼をサポートする意向について語った。

「この試合への準備は人生で最も大変だった。予想していなかったし、準備もできていなかった。大げさにしたくはないが、この試合に取り組む姿勢でルーチョをサポートしようと思っていたのは間違いない。我々は彼のことを助けることはできない。唯一できるのは、彼のために戦うことだ。そして、選手たちはそれをやってくれた」

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