ホーム12連勝を達成したアストンヴィラ エメリ監督はセットプレーの重要性を説く

写真:昨シーズンから合わせ、ホーム12戦勝を記録したエメリ監督(右)

現地時間10月29日、プレミアリーグ第10節のアストンヴィラ vs ルートン・タウンが行われた。試合はホームのアストンヴィラがルートン・タウンに3-1で快勝。この勝利で昨シーズンから続くヴィラ・パークでの連勝記録を12に伸ばした。

勝利したアストンヴィラのウナイ・エメリ監督はイギリス『BBC』のインタビューに応じ、「我々は常にもっとゴールを決めたいと思っているし、無失点で勝ちたいと思っている」と語り、貪欲な姿勢を示した。

「以前までは、自分たちが相手をコントロールしてプレーできなかった。しかし、徐々に結果がついてきて、誰もが私たちのやりたいフットボールを理解できるようになった。勝利して満足しているが、一貫性を保たなければならない」

「戦術的に優れているプレーをするだけでなく、感情を持ってプレーをしなければならない。試合にはその両方が必要だ。まだまだ改善できるし、今以上にサポーターといい雰囲気を作っていきたい」

ルートン・タウン戦の先制点は、ドウグラス・ルイスの意表を突いたFKからジョン・マッギンが相手をかわし右足でネットを揺らしたものだった。エメリ監督はセットプレーの重要性について以下のように語った。

「セットプレーは非常に重要で、私は選手に対しても、オースティン(アストンヴィラのセットプレー専門コーチ)に対しても要求している。セットプレーからゴールを決め、CKからも得点を奪わなければならない。試合で得点した時は満足している」

「私は何事にも責任を持つように努めているし、各コーチにも責任を持たせるようにしている。私はこれまでのキャリアの中で、攻撃と守備、セットプレーで多くの研究をしてきた。フットボールは大きく進歩しており、今では各分野のコーチがいる」

「彼(オースティン)にはアナリストコーチにも協力してもらっている。私の練習方法は、個人やグループでトレーニングをしてから、チーム全体に落とし込むやり方だ。現在のセットプレーのパフォーマンスに満足している。私は彼をサポートしており、時々意見することもあるが、セットプレーにおいては8割が彼のおかげだよ」

オースティン・マクフィー氏は選手時代に母国スコットランドでプレーした経験はなく、アメリカやルーマニア、そして日本のJFL(ジャパンフットボールリーグ:4部相当)でプレーした異色のキャリアを持つ人物だ。スコットランドのハーツでアシスタントコーチとして食野亮太郎を指導したほか、デンマークのミッティランでもコーチを経験している。2021年の夏、アストンヴィラのセットプレーコーチとして加わり、現在はスコットランド代表のコーチも兼任している。

キャプテンのマッギンはオースティン氏の仕事振りについて、地元紙『Birmingham Mail』電子版にて2021年の冬に以下のように語っており、高い評価を下していた。

「分析における分野で最高の一人だ、このまま進歩したいのであれば、セットプレーのコーチは重要だ。私たちが苦戦してきたセットプレーをさらに伸ばすことができると思う。その分野で成功できることを願っているよ」

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