【ベトナム】ベトテル、5Gチップの研究に成功と発表[IT]

ベトナムの軍隊通信グループ(ベトテル)は28日、11月1日まで開催中の技術展示会「ベトナム国際イノベーションエキスポ(VIIE)2023」で、第5世代(5G)チップと人工知能(AI)仮想アシスタントの研究に成功したと発表した。28日付トイバオ・タイチン電子版などが報じた。

国内初の「5G・DFEチップ」は、ベトテルのエンジニアらが設計した5G製品エコシステムの中で最も複雑で、5G・DFEアルゴリズムの処理や、全ての5G・RRU(リモート無線装置)の動作と高速通信の制御などの役割を担う。1秒当たり1兆回の計算能力を備えており、米シノプシスから高い評価を受けている。

世界市場で商用5Gチップがまだ供給されていない状況の中、5Gチップの設計段階に到達したことはベトナムが世界の半導体産業により深く参入する重要な節目となる。これはベトテルが将来、AIや第6世代(6G)、IoT(モノのインターネット)などの分野向けのチップを製造する一歩になるものだ。

AI仮想アシスタントについては、司法業界で利用されている法律仮想アシスタントなど典型的な2つの製品を紹介した。

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