【タイ】国家エネ計画の詳細、11月中に取りまとめへ[公益]

タイ政府のラットクラオ副報道官は27日、新たな国家エネルギー計画の施行に向け、関係機関が同計画を構成する電力開発計画(PDP)など5計画の詳細を11月中に取りまとめると明らかにした。政府は、年内に新たな国家エネルギー計画を発表するとみられている。

国家エネルギー計画はPDPとガス計画、石油計画(オイルプラン)、代替エネルギー開発計画(AEDP)、エネルギー効率計画(EEP)の計5件で構成されている。関係機関は、エネ計画の方向性を明確化するため、これら5件の詳細を固める。

2018~37年のPDP2018の改訂版は、タイ政府の掲げる65年に温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」の目標達成に向けて見直す。電力の安定性、経済性、環境への影響、効率化を柱に検討する。新型コロナウイルス感染症の流行により過去2~3年は電力供給が需要を上回り、世界的に環境対策を求める動きが強まるなど、電力需要を巡る環境は変化していると説明した。

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