【GXビジネス】食品関連企業の多様な挑戦① 地元農家の米を酵素玄米に【大分県】 ほっとコミュニケーション(九重町)

手間暇かけて作る「3日寝かせ発芽酵素玄米ごはん」は、健康志向が高い消費者からの注文が絶えない

 地元農家が育てた米を手間暇かけて加工し、栄養価を高めた「発芽酵素玄米」「発芽玄米」として販売する「ほっとコミュニケーション」(大分県九重町)。旅館業からスタートし、飲食店経営を経て2017年に業態転換した。元々はOEM(相手先ブランドによる生産)での生産が多かったが、コロナ禍を機に消費者への直接取引に大きくかじを切った。主に都市部の健康ニーズに応えながら売り上げを伸ばしている。

 主な商品はレトルトの「3日寝かせ発芽酵素玄米ごはん」と無洗米の「発芽玄米」。発芽酵素玄米ごはんは地元・九重町の農家と契約し、検査をした残留農薬がゼロである米のみを使用する。仕入れた米を24時間以上かけて水に浸して発芽させ、県産の塩と北海道産のアズキと炊く。

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