島原道路の新区画 森山東⇔森山西を歩いてお祝い! 11月開通、400人が景色満喫 長崎

開通する区間を歩く参加者=諫早市、島原道路

 11月12日に開通する高規格道路「島原道路」森山東インターチェンジ(IC)-森山西IC間(諫早市森山町の3.3キロ)を歩いて供用開始を祝うウオーキング大会が29日、現地であった。秋晴れの下、一般公募の約400人が道路から見る初めての景色を満喫した。
 島原道路は自動車専用道路のため開通後は歩行できない。大会は貴重な機会にしてもらおうと、国土交通省長崎河川国道事務所が企画した。
 森山西ICを発着点に、ショート(約2.4キロ)とロング(約3.4キロ)の2コースで実施。ベビーカーを押す家族連れの姿もあり、それぞれのペースで楽しんだ。市内から夫や2人の娘と参加した山口みおさん(46)は「島原道路を使って島原や雲仙方面へよく家族レジャーに出かけるが、この辺りの未開通区間は交通渋滞することが多かった。開通で便利になる」と心待ちにしていた。
 島原道路は、諫早市中心部(長崎自動車道諫早ICに接続)と南島原市深江町を結ぶ約50キロ。このうち、片側1車線の森山東IC-森山西IC間は、並行する国道57号の交通混雑の緩和などを目的に国が整備を進めている「森山拡幅工区」(雲仙市愛野町-諫早市長野町間7.6キロ)の一部。今回の開通で島原道路全体の半分に当たる約25キロが供用されることになる。

森山東IC―森山西IC

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