那須烏山・新落合橋、供用開始 旧橋より一回り大きく

テープカットした川俣市長(中央右)ら

 【那須烏山】2019年の台風19号で被災した市道向田(むかだ)落合線落合橋の架け替え工事が完了し、工事会社でつくる荒川安全協議会は30日、現地で安全祈願式を行った。新落合橋は同日、供用開始した。

 川俣純子(かわまたじゅんこ)市長や県烏山土木事務所の苅田利一(かりたりいち)所長、地元自治会長ら18人が出席。苅田所長は「通学や通勤、緊急車両の通行にも使われる。地域の安全安心に寄与してほしい」とあいさつした。神事の後、出席者で渡り初めを行った。

 向田、落合地区にまたがる旧落合橋周辺では、台風19号で荒川の堤防が決壊するなどの被害が発生。堤防のかさ上げなどに伴い、架け替えが必要となった。

 新落合橋は約30メートル上流に造られ、長さ100.7メートル、幅5メートルと旧橋よりも一回り大きくなった。橋桁は3~4メートル高い位置にあるという。護岸工事などを含めた総事業費は約5億円。今後は旧橋の撤去などを進め、事業は24年度で完了する。

渡り初めをする関係者ら

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