イスラエルから邦人退避へ準備 政府、自衛隊機で輸送調整

 松野博一官房長官は31日の記者会見で、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘で緊迫する中東情勢を踏まえ、近くイスラエルから自衛隊機で邦人を退避させるための準備を進めていることを明らかにした。「自衛隊機による輸送を再度行うことを念頭に搭乗希望調査を実施している」と述べた。

 情勢について「刻一刻と緊張度が増しており、空路での出国が困難になる事態も想定しておくべき状況にある」と指摘。イスラエルから東京への直行便は10月30日を最後に運航計画が当面ないとも説明した。

 イスラエルからの邦人退避を巡っては、航空自衛隊機が10月20日にイスラエルを出国した邦人や韓国人ら計83人を羽田空港まで運んだ。

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