「子グマがうり坊を追いかけていた」クマの出没きょうも新たに・・・野生動物による農作物への被害も=静岡

静岡県内で目撃が相次ぐクマの問題です。10月31日も各地で新たな目撃情報が寄せられていますが、このうち1件は「子グマが子どものイノシシ、うり坊を追いかけていた」というものでした。野生動物による農作物への被害も。

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<金原一隆記者>
「富士市で再びクマの目撃情報です。昨夜、車で帰宅した女性がこの場所で、子グマが、うり坊4匹を追いかけていたそうです」

富士市によりますと、30日午後9時45分ごろ、富士市鵜無ケ淵で近くに住む女性が車で帰宅したところ、道路脇で、子グマ1頭がイノシシの子ども、うり坊4頭を追いかけていたということです。

目撃した女性によりますと車からクマまでの距離は10mほどで「子グマは、うり坊の2~3倍の大きさで、茶色に見えた。最初は2本足で立っていたが、四つんばいになって山の方へ逃げた」ということです。

クマが目撃された現場の近くでは、こんな被害も。

<農業の男性>
「イノシシはスゴイですよ」
Q.イノシシはたくさん見かける?
「見かけない。出てきた跡がある」
Q.畑を荒らす?
「この辺全部やられていますからね。サトイモ」

イノシシによってサトイモなどの畑が荒らされていました。クマも餌になる木の実や果物などを探す時期。畑に侵入したうり坊たちが子グマと出くわしたのかもしれません。

<金原一隆記者>
「富士市内では、けさ、もう1件の目撃情報が入ってきました。住民がこの森の中でクマが1頭歩いているのを見たというのです」

2件目の目撃は、31日午前7時40分ごろ。富士市原田で地元住民が通学路から約200m先にある森の中でクマ1頭が歩いているのを目撃しました。原田地区では27日にもほぼ同じ時間帯にクマの目撃情報があったばかりです。

隣の富士宮市でも30日、あわせて3件のクマ目撃情報が入りました。1件は、富士宮市杉田の富士脳障害研究所付属病院から700mほど離れた道路上で、男性が自宅の外で体長1mほどの黒いクマを目撃。

あと2件は、富士宮市上柚野で、山中の車道からクマの姿が目撃されました。

富士市、富士宮市とも同報無線で情報を伝えるとともに、クマを目撃した場合は市や警察に速やかに連絡するよう呼び掛けています。

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