「〇〇ユナイテッド」のように、ユナイテッドと付くチームは欧州をはじめ世界中に数多く存在する。
Jリーグならジェフユナイテッド市原・千葉、鹿児島ユナイテッド、福島ユナイテッドなどがそうだ。また、ユナイテッドは東南アジアにも多い印象を受ける。
正確な数の把握は困難だが、既に消滅したクラブなども含めると全世界で300を超えるのではないだろうか。
そんなユナイテッドの最高峰は間違いなくイングランド。そこで5つの今季「イングランド最強のユナイテッドユニフォーム」を選んでみた。
リーズ・ユナイテッド
リーズ・ユナイテッド 2023-24 adidas ホーム ユニフォーム
昨季のプレミアリーグを19位で終えたため、今季は4年ぶりに2部チャンピオンシップで戦うリーズ・ユナイテッド。
かつて90年代後半から2000年代初頭にかけてチャンピオンズリーグなどUEFAの大会で躍進し、欧州サッカー界を席巻したチームだ。
23-24シーズンのホームユニフォームは伝統のホワイトを基調に、リーズらしいブルーとイエローの差し色。チームの愛称「孔雀」にちなんで、シャツ全体にアールデコ調の羽模様を透かしで描いている。
トーキー・ユナイテッド
トーキー・ユナイテッド 2023-24 Puma アウェイ ユニフォーム
1899年創設と長い歴史を持つトーキー・ユナイテッド。イングランド南西部の街トーキーをホームタウンとするクラブだ。
昨季まではプレミアリーグから数えて5つめ(つまり5部リーグ)のナショナルリーグに所属していたが、残留争いに敗れて降格。今季は6部ナショナルリーグ・サウスに所属する(※6部リーグは地域で南北に分かれる)。
トーキーの現在のエンブレムは超シンプルでユニークなのだが、キットデザインはこのエンブレムをモチーフにしたのだろうか。6部リーグなのに好デザインと好評を博した。
サウスエンド・ユナイテッド
サウスエンド・ユナイテッド 2023-24 Macron ホーム ユニフォーム
イングランド東部の都市サウスエンド=オン=シーをホームタウンとするクラブ。1906年に創設され117年の歴史を持つが、1部リーグへの昇格は一度もない。
2020-21シーズンまでは4部のEFLリーグ2で戦っていたが、現在は5部ナショナルリーグが戦場。5部でありながらこのデザインのクオリティの高さに驚かされる。もちろん汎用のテンプレートシャツではない。
このキットデザインを担当したのは、イギリスのフリーのアパレルデザイナー。1999-2000シーズンのユニフォームをベースにデザインしたという。網目のようなグラフィックはゴールネットなのだろうか。その結び目にはエンブレムに描かれている3本の剣を落とし込む。
マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッド 2023-24 adidas ホーム ユニフォーム
イングランドというよりも全世界最強のユナイテッド・ユニフォームだろう。世界中に熱狂的なファンを持つプレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドだ。
2023-24新ホームユニフォームは伝統のレッドを基調とし、19-20シーズン以来となるブラックが差し色に復活。レッドとブラックの力強いユナイテッドカラーが帰ってきたと歓迎された。
産業革命時代に活躍した橋をモチーフとしたライングラフィックで、幾何学模様の赤いバラの花を描くデザイン。ホームタウンのマンチェスターは、1878年のクラブ創設当時はランカシャー州の一都市だったのだが、そのランカシャーのシンボルが赤いバラの花だった。
ピーターバラ・ユナイテッド
ピーターバラ・ユナイテッド 2023-24 Puma サード ユニフォーム
今季は3部のEFLリーグ1で戦うピーターバラ・ユナイテッド。クラブ創設は1934年と比較的新しく、イングランド東部の街ピーターバラをホームタウンとする。
今季のサードユニフォームは、ワインレッドを基調にディープブルーとゴールドを組み合せたスタイリッシュなカラー。7月の発表時にクラブは「確実に売り切れるから今すぐ注文を!」と強気のアナウンスを行っていたが、実際ファンに人気のようでMサイズ以上は現在予約注文の状態となっている。
【関連記事】adidas、NIKE、PUMAの「ビッグ3全てと契約した」5つの超有名チーム
このエレガントなデザインに関してはテーマ等の説明がないので不明だが、テンプレートは使わずオリジナルデザインだという。
今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思いだす数々のユニフォームやグッズは見るだけでも楽しいです。