【ベトナム】Vnトリップ、中国から資金調達[観光]

ベトナムのオンライン旅行会社Vnトリップは今月中旬、中国大手の携程旅行網(トリップ・ドットコム・グループ)の范敏共同創業者兼副会長ら、複数の著名投資家から資金を調達した。金額など詳細は不明。ベトナム・インベストメント・レビュー(VIR)が10月25日伝えた。

Vnトリップは2014年の創業以降、16年に阿里巴巴集団(アリババグループ)元最高技術責任者(CTO)のジョン・ウー氏、17年に香港の投資会社ヘンデール・キャピタル、18年にスイスの金融・不動産大手IHAGホールディングスから計2,000万米ドル(約30億円)余りを調達。IHAGからの調達が成功した段階で、企業価値評価額は4,500万米ドルに上昇している。

19年には、格安航空券オンライン販売の「アタディ(Atadi)」を合併した。

創業当初は個人向けにホテル予約サービスを提供していたが、18年に戦略を転換し、出張市場に焦点を当てた。レ・ダク・ラム共同創業者兼会長は「国内の出張需要は20億米ドルに上るが、市場は断片化したままで、どの企業も優位を確立していない」と指摘している。

© 株式会社NNA