パリでダビデの星の落書き 仏首相「卑劣」、捜査開始

10月31日、「ダビデの星」が書かれたパリの通りを歩く人たち(AP=共同)

 【パリ共同】フランス・パリと近郊のいくつかの地区で10月31日までに、ユダヤ人を象徴する「ダビデの星」の落書きが多数見つかり、検察当局は同日、ユダヤ人への脅迫に当たるとして捜査を開始した。ボルヌ首相は「卑劣な行為だ」と強く非難した。フランスメディアが伝えた。

 10月7日のイスラム組織ハマスのイスラエル奇襲後、欧州最大のユダヤ人コミュニティーを抱えるフランスでは反ユダヤ的な行為が急増。政府は神経をとがらせている。

 パリ14区のプティ区長は声明で「何百万人ものユダヤ人が殺りくされた1930年代と第2次大戦中に用いられた手法を想起させる」と訴えた。

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