【臼杵】臼杵市の秋を代表するイベント「うすき竹宵(たけよひ)」が11月4、5の両日、市内二王座周辺で開かれる。約2万本の竹ぼんぼりが城下町を幻想的に照らし、市内外の28団体が制作した竹オブジェが夜を彩る。各団体は本番に向け、オブジェの仕上げ作業に励んでいる。
竹宵は竹林保全や市中心部の活性化を目的に1997年から始まり、27回目。市内で切り出した約8千本の竹を使い、イベント終了後は堆肥や炭などにリサイクルする。
市商工会議所青年部(30人)は10月中旬から竹オブジェ作りを開始した。「芸術は爆竹だ!」をテーマに、太陽の塔をモチーフにした高さ約3メートル、幅約1メートルの作品。27日夜には市内臼杵の倉庫にメンバー4人が集まり、竹を切った後、電気ドリルで穴を開けて模様を付けるなどの作業を進めた。「見た人の想像力をかき立てたい。自由な発想で楽しんでほしい」と吉田裕次部会長(45)。
両日とも竹オブジェは午後4時半、竹ぼんぼりは同5時に点火。同9時まで明かりをともす。初開催の「和装そぞろ歩き」をはじめ、茶会やライブイベントなど多彩な催しもある。
28日には行事の安全を祈願する「七宵」が市内の八坂神社であり、関係者約30人が出席。神事の後、白根圭吾実行委員長が「温かい明かりを未来につないでいきたい」とあいさつした。
問い合わせは市産業観光課(0972.63.1111)、当日はサーラ・デ・うすき内の総合案内所(0972.64.7271)。
■支援団体が実行委にろうそく1万個贈る
うすき竹宵を前に、支援団体「うすき竹宵サポーター倶楽部」が25日、竹ぼんぼりや竹オブジェの点灯に使うろうそく1万個を実行委員会に贈った。
市内二王座の旧真光寺であった贈呈式で、同倶楽部の小野健介会長が白根圭吾実行委員長にろうそくを手渡し「コロナ禍が明け、本格的に開催されることをうれしく思う。盛会を祈念します」と述べた。