米沢市で特産の「舘山りんご」の収穫作業が進められている。同市西部の舘山地区などで、生産者が太陽の光を浴びる果実のもぎ取り作業に汗を流している。
丘陵地帯の同地区周辺では、古くからリンゴが生産されており、舘山りんごと呼ばれ、米沢牛、コイと並び米沢を代表する「味覚のABC」の一角をなすA(Apple(アップル))として知られている。昼夜の寒暖差で、甘みや酸味のバランスや発色が良くなるという。
今年は夏場の高温少雨で小玉傾向で、収穫量も少なくなりそうだが、味は上々。松本正実さん(74)=同市舘山6丁目=は「一生懸命に手を掛けた。多くの人においしいリンゴを味わってほしい」と笑顔を見せた。