ミランに偉大な“王”が帰還? イブラ氏の幹部就任案浮上、イタリア紙「指揮官も賛成している」

写真:ミラン帰還が噂されるイブラヒモヴィッチ氏 ©Getty Images

昨季限りで現役を引退した元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチ氏が、古巣のミランに幹部として復帰する可能性が浮上した。

現在42歳のイブラヒモヴィッチ氏は、現役時代にアヤックスやユヴェントス、インテル、バルセロナ、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・ユナイテッドといった欧州の名門クラブで数々のタイトル獲得に貢献。今年6月には現役引退を表明し、栄光に彩られたプロキャリアに幕を下ろした。

イタリア紙『コリエーレ・デラ・セラ』によると、現役を引退したばかりのイブラヒモヴィッチ氏にアプローチをかけようとしているのは、同氏が昨季まで所属していたミランだという。また、『コリエーレ・デラ・セラ』はミランが強烈な個性を持つイブラヒモヴィッチ氏を幹部として引き入れようと目論んでおり、「近々何らかの役割をオファーすることを検討している」と報じている。

同紙は「ナポリ戦での(フランス代表FW)オリヴィエ・ジルーと(ポルトガル代表FW)ラフェエウ・レオンの途中交代が物議をかもしたように、今のチームは重要な局面で無秩序な状態に陥る危険をはらんでいる」と指摘。現地時間10月29日に行われたセリエA第10節のナポリ戦で、81分に交代を命じられた両選手が明らかに不満を抱えている様子だった点を挙げ、「ロッカールームにバランスとリーダーシップをもたらすために、さまざまなことを管理できる人材がこれまで以上に必要とされている」と伝えた。

その“最適な人材”こそが、イブラヒモヴィッチ氏だという。すでに、ミランのトレーニング施設ではステファノ・ピオーリ監督と話し合うイブラヒモヴィッチ氏の姿が目撃されており、オーナーであるジェリー・カルディナーレ氏とも会談済み。『コリエーレ・デラ・セラ』は「そして最も重要なことは、ピオーリ監督も(イブラヒモヴィッチ氏の幹部入りに)賛成しているということだ。約2年半をともに過ごしてきた彼は、このスウェーデン人がモチベーションの面でどれだけチームに貢献できるかをよく知っている」としている。

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