兼六園、冬支度 雪づり作業始まる

唐崎松に雪づりを施す庭師=1日午前11時半、兼六園

 兼六園で1日、雪の重みから木々を守る「雪づり」の作業が始まり、来園者が名園の冬支度を見守った。

 初日は高さ約10メートル、枝周り約26メートルと園内随一の枝ぶりを誇る「唐崎松(からさきのまつ)」に雪づりを施した。庭師らは、高さ約14メートルの芯柱のてっぺんからわら縄を放射状に投げ下ろし、手際よく枝に結び付けた。妻と観光に訪れた千葉県の設計士倉橋祐司さん(65)は「かなり迫力があり、偶然見られて良かった」と笑顔で話した。

 雪づりは12月中旬まで園内の松やツツジなど約800カ所で行われ、庭師や造園業者ら延べ500人が作業に当たる。

  ●県内晴れ、夜は雨予想

 1日の県内は高気圧に覆われて晴れた。正午までの最高気温は金沢で22.3度、珠洲で21.9度と10月中旬並みだった。金沢地方気象台によると、夜は雨や雷雨となる所がある。

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