安佐動物公園内に野生のクマ 監視カメラがとらえる 冬眠前に活動活発化か 近くには住宅も

広島市安佐動物公園で10月28日夜、園内に設置していた監視カメラに、野生の親子のツキノワグマが撮影されていました。

米田健太郎 記者
安佐動物公園です。クマが確認されたのが、この先の門から入れる西園の敷地内です。ふだん、人が立ち入るエリアではないんですけれども、森林でクマが確認されたということです。今回、見つかったところ以外にここ数年、敷地内でクマの姿や形跡が確認されています。

今回は、特に母親と子どもの親子2頭で発見されているという状況でした。母親は子どもを守ろうとしますので、より危険度が上がっているところもあります。また、この時期は冬眠前でお腹が空いている時期で、気が立っている時期というところもありますので、そこも1つ、危険だというふうにみられています。

この西園は、レッサーパンダやシフゾウ、ウサギなどかわいらしい人気の動物もいるエリアで、この上の方はピクニック広場といって、休みの日には家族連れでご飯を食べたりするエリアもある場所です。近くを通りかかる人も多く見かけるんですけれども、この閉鎖という文字を見ると、かわいらしい動物たちが見られないということで少しさびしく感じるといった声もありました。

この先は今、入れないんですが、職員のみなさんもクマ鈴やそういった音の鳴るものを持って車に乗ったりとかして中に入って警戒をされているというような状況になります。

青山高治 キャスター
この西園の閉鎖というのは、どれぐらい続きそうなんですか?

米田健太郎 記者
今、確認中ですけれども、過去には長いときだといろんなコロナ禍の影響とかもありながらですが、1か月ぐらい閉まっていた時期もあったり、半日ぐらいでいろんな整備とか確認が終わって開けることができたこともあるそうです。今のところは未定です。なんとか早く開いてくれるとうれしいと、楽しみにされている方もいると思います。

青山高治 キャスター
やはり安全が確認されてからということですね。安佐動物公園の西園は子連れにはすごく人気のあるエリアです。

コメンテーター 平尾順平 さん(ひろしまジン大学 代表理事)
あそこの坂を上がっていくと、いろんな動物をまたあらためて楽しめる場所でもあるので、早く開いてほしいってのは、こちらの気持ちとしてはあります。

青山高治 キャスター
ただ、クマの親子というところもちょっと心配なんですよね。

小林康秀 キャスター
そうなんです。安佐動物公園によりますと、冬眠はしてくれるだろうが、冬眠するまではしばらく中に入ることはできない状況が続くんじゃないか、少なくとも1か月ぐらいはかかるんじゃないかと。慎重にそのあたりを見極めたいというお話をされていました。

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