にぎわい創出にも期待 山形・十一屋七日町本店、新装開店

関係者がテープカットし、十一屋七日町本店の新装オープンを祝った=山形市七日町1丁目

 菓子製造販売の十一屋(山形市、松倉公一社長)が同市七日町1丁目で改築していた七日町本店が完成し1日、新装オープンした。販売店舗のほかレストランを備え、定期的に音楽会も開く。南側で市が整備中の御殿堰(ごてんぜき)も本年度内に完成予定で、中心市街地のにぎわい創出拠点としての役割が期待される。

 新本店は木造2階建てで、七日町大通りに面する東側が販売スペースになり、レストランは1階西側に配した。フローリング、塗り壁を用いるなど温かい雰囲気になり、旧本店時代に使ったレンガも再活用した。西側には近く約10台分の駐車場もできる。

 オープンに合わせ、朝日町ワインで香り付けした県産リンゴ「ふじ」を使い、アップルパイ「りんごのしあわせ」を新発売した。旧本店で定期的に開いてきた音楽会は継続し、18、19日に記念コンサートを開く。

 オープン式典では社員のトランペット演奏に合わせて関係者がテープカットした。松倉社長は「堰の流れを楽しみながら買い物、食事をしてほしい」とあいさつした。営業時間は菓子店舗が午前9時~午後6時。レストランが午前11時半~午後9時(昼休憩あり、水曜定休)で、7日までは菓子セットのみの提供となる。

 改築に合わせ同社は御殿堰整備用地として約170平方メートルを市に売却した。来年4月には一帯をそぞろ歩きできる空間になる予定。

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