新鮮、美味!「はまさか艶美(えび)」 特産アカエビをブランド化 兵庫・浜坂漁協「刺し身やすしネタに」

はまさか艶美のパッケージ(下側)とロゴ=浜坂漁協

 ホッコクアカエビ(アマエビ)の漁獲量が国内トップ級の浜坂漁協(兵庫県新温泉町芦屋)が、新ブランド「はまさか艶美(えび)」を創設した。ホッコクアカエビのブランドは全国的にも少なく、地域のPRや消費拡大を狙う。(斎藤 誉)

 同漁協は、主に島根・隠岐島の北約100キロの漁場でホッコクアカエビを漁獲する。4~5月と9~10月の年2回の漁獲シーズンがあり、毎年安定した漁獲が見込まれることから、秋の漁期が始まる今年9月に新ブランドを立ち上げた。

 同漁協は、水揚げしたホッコクアカエビを大きさで大、中、小に分類している。新ブランドは、サイズが中以上で、生きたまま水揚げした「活エビ」の二つの要件を満たせば認定する。

 同漁協によると、10月1日現在で「大」の3~4キロが1万2千~2万3千円で取引されており、同漁協の直販サイト上で500グラム、3千円で購入できる。

 ブランド名は、艶(あで)やかで美しいアカエビのイメージから着想を得たといい、川越一男組合長(68)は「浜坂で水揚げされた新鮮なアカエビを知ってもらいたい。刺し身やすしネタにぜひ」と話した。

■プリプリの身を児童ら堪能

 新温泉町にある小中学校の全8校で10月26日、地元で水揚げされたホッコクアカエビ(アマエビ)を使った給食が登場した。むき身が入ったチリソースで、児童と生徒が堪能した。

 浜坂漁協の船主組織「浜坂機船底びき網漁業協会」がホッコクアカエビ54キロを提供した。同協会はこのほか、冬にズワイガニを、春にホタルイカを小中学校に届けている。

 この日の献立はご飯、ホッコクアカエビのチリソース、なめこ汁など。浜坂北小学校(同町浜坂)の3年生38人はチリソースを完食した。男児(9)は「プリプリの身がおいしかった。辛くなくて、食べやすかった」と目を細めた。

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