佐世保くんち開幕 笛や太鼓響かせ「お下り」 奉納踊りも披露 あすまで

中心街を練り歩く「佐世保くんち」の御神幸祭=佐世保市、三ケ町アーケード

 佐世保市八幡町の亀山八幡宮(河原忠孝宮司)の秋の大祭「佐世保くんち」が1日、開幕した。新型コロナウイルスの影響で、通常規模での開催は4年ぶり。市中心部を御神幸祭が練り歩き、奉納踊りが披露され、秋の町がにぎわいに包まれている。
 五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈願し、毎年11月1~3日に繰り広げている伝統行事。初日は「お下り」があり、みこしや踊町など関係者が大行列を成して、笛や太鼓の音が響く中、八幡宮から「お旅所」の松浦公園へと向かった。

元気いっぱいに「子供五葉太鼓」を奉納する子どもたち=佐世保市、亀山八幡宮

 6年に1度出番が回ってくる「神事町」を中心に各地で出し物を披露。今年は松浦町、五ケ町、上京町が「佐世保小唄」「子供五葉太鼓」「喧嘩(けんか)独楽」などを奉納している。
 佐世保市の主婦、前田さおりさん(38)は子ども3人と八幡宮で奉納踊りを見学。「コロナ禍で途絶えていたにぎわいが復活して安心した。子どもたちも太鼓、踊りに大喜び。これからも盛り上がって、歴史を築いてほしい」と語った。
 2日はお旅所で、熱湯を振りかけてけがれ払う「湯立神事」を実施。3日は奉納踊りと「お上り」があり、御神幸が八幡宮に戻る。

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