タイガース効果、1日の売り上げ3倍 9月のリーグ優勝で阪神梅田本店 「阪急でセールなし」に“公式見解”

荒木直也社長

 阪急阪神百貨店を傘下に置くエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの荒木直也社長は2日、プロ野球阪神タイガースのセ・リーグ優勝を受けて実施した記念セールについて、阪神百貨店梅田本店(大阪市)の期間中の1日当たり売上高が前年の3倍になったと明らかにした。同日、大阪市内で開いた2023年9月中間連結決算の発表の場で記者の質問に答えた。

 同店は優勝翌日の9月15日から21日まで「ご声援感謝セール」を開催。9月全体の売上高も前年の1.6倍に上った。集客効果は近くの阪急百貨店梅田本店にも波及したという。

 一方「なぜ阪急では実施しないのか」という問いには、「会社は一つだが、二つの屋号で商売をしている。お客さまから見れば、阪神タイガースが優勝したら、お買い物は阪神百貨店で、ということに納得性がある。いろいろなお声はあるが、それぞれのブランドを大切にしたい」と述べた。(広岡磨璃)

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