ふっくらとした食感 全国初 シロギスの完全養殖と量産化に成功 「びんごの姫」として初出荷へ

瀬戸内の小魚として知られているシロギスの完全養殖と量産化に全国で初めて福山大学と福山市の企業が成功し、湯崎知事に報告しました。

湯崎知事に報告したのは、福山大学と福山市の水産卸会社クラハシの関係者らです。

シロギスは、東京などの市場では20センチ以上の大きさになると高級魚として扱われるため、福山大学が9年前から養殖に取り組んできました。

そうした中、クラハシは沖縄県にある陸上養殖施設を活用して、去年、種苗センターを整備し、全国で初めて量産化に成功しました。

「びんごの姫」と命名された養殖シロギスは甘味があって、天ぷらや塩焼きなどにするとおいしいということです。湯崎知事が天然と養殖、それぞれを食べ比べました。

広島県 湯崎英彦 知事
「養殖の方が身がやわらかくて、ふっくらしている。やわらかいというよりもふっくらしている」

福山大学 有滝真人 教授
「企業とつながって社会に貢献できるという喜びを学生が感じているので、そういうところが非常にいいのかなって」

「びんごの姫」は18日に1万匹が初出荷され、名古屋や大阪などの市場に送られるということです。

© 株式会社中国放送