「誰かが操作しているとかじゃなくて自動?GPSとか?すごい!賢い!」スーパーからキャンプ場まで生鮮食品をドローンでお届け!静岡県が実証実験

さまざまな分野で活用が進められているドローンを使って静岡県は11月2日、食品スーパーからキャンプ場に生鮮食品を運ぶ実証実験を行いました。

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<金原一隆記者>
「災害現場などで活躍することが多い無人航空機のドローン。これが日常的に物を運んだりするビジネスになるのか、実証実験がこれから行われます」

実証実験に使用されたのは、飛行機の形をし、垂直に離陸し、水平飛行が可能なドローン。静岡県裾野市のスーパーに注文が入ったという想定で、牛肉とホタテ貝に保冷用の氷も詰めて、裾野市内のキャンプ場にドローンで運びます。

<金原一隆記者>
「ネットスーパーで注文を受けた肉と魚介がドローンに積み込まれました」

今回の実験でドローンにのせた肉と貝と氷は、重さあわせて800gほど。これを約5km先のキャンプ場まで配送します。

ドローンは、その場で垂直に浮き上がると事前にプログラムされた飛行ルートに沿って、キャンプ場に向かいました。

食品スーパーからキャンプ場まで車でも片道およそ10分の道のりですが、離陸から5分後、ドローンはキャンプ場の芝生の上に着陸しました。

<キャンプ場フィール 瀬川大樹さん>
Q.氷もまだ冷たい?
「まだ冷たいですし、水もまだ出ていない。お客様にとっても、おいしい肉や新鮮な魚を焼いて食べられる非常にいい経験になると思う。これ、誰かが操作しているとかじゃなくて自動?GPSとか?すごい、賢いですね」

浜松市の物流会社は、これからのネット注文での宅配需要の成長を見据えて、ドローンでどれだけの量をどこまで運べるようにできるか研究を進めています。

<HMK Nexus 内田貴啓社長>
「(積載量は)最低でも10kgは運びたい。輸送距離に関しても、今後ドローンの性能も上がってくると思うので、おそらく100kmはクリアできるのではないか」

県も、次世代のドローンを使った新たな産業を県内に根付かせたい考えです。

<静岡県新産業集積課 田中浩志主事>
「次世代のエアモビリティは今後大きく拡大していくものでありますし、静岡県にとっても今後サービス・製造など大きな産業として拡大していくものと期待しています」

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