作品の舞台裏を堪能 松原秀典展

松原さん(左)の案内で、展示作品を鑑賞する関係者=高岡市立博物館

  ●富山に活力、展覧会始まる 高岡市立博物館

 富山新聞の創刊100年を記念した「アニメEXPO(エキスポ)」のメイン行事で、高岡市出身の人気アニメーター松原秀典さんの世界を紹介する「松原秀典展」(富山新聞社主催)は2日、高岡市立博物館で開幕した。現代日本を代表するアニメーターの一人である松原さんが手掛けた作品や未発表の貴重資料が並び、県内外からの来場者が心ゆくまで堪能した。

 松原さんの個展は2012年に高岡市美術館で開かれて以来、11年ぶり2度目。会場には「この世界の片隅に」や「エヴァンゲリオン」シリーズ、「サクラ大戦」の原画やイラスト、キャラクター設定資料など200点以上が展示され、時代を象徴するアニメ作品の魅力や舞台裏をさまざまな角度から紹介している。

 高岡工芸高デザイン科を卒業した松原さんは開会あいさつで、青春時代を振り返りながら、会場の高岡市立博物館が位置する高岡古城公園一帯は「庭」のような場所と強調し、「高岡ににぎわいを起こせる機会を頂きうれしい」と語った。

 開会式では後藤尚彦富山新聞社副代表、二塚英克高岡市生活環境文化部長、松原さんがあいさつし、関係者がテープカットした。

 展示は来年1月8日までの午前9時~午後5時で、月曜(祝日除く)と年末年始休館。一般千円、中高生500円、小学生以下無料。

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