栃木県内にインフルエンザ流行注意報

 栃木県は2日、インフルエンザの感染状況を発表し、10月29日までの1週間に報告された新たな感染者の数は、1つの医療機関あたり14.66人で、今年初めて注意報レベルの10人を超えたため、流行注意報を発令しました。

 県は、県内6つの保健所の管内にある、76の定点医療機関から1週間に報告のあった、インフルエンザと新型コロナウイルスの新たな感染者の数を、毎週木曜日に発表しています。

 インフルエンザの10月23日から29日までの1週間に、報告された感染者数は、1114人でした。1つの医療機関あたり14.66人で、前の週より大幅に増加し、今年初めて流行の継続が疑われる注意報レベルの10人を超えました。

 県は2日、インフルエンザの注意報を発令し、基本的な感染防止対策を呼びかけました。
 年代別では、多い順に10代未満が566人、10代が376人、40代が61人、30代が45人となっています。また、県教育委員会によりますと、10月23日から27日までの5日間で、県内の公立の小学校や中学校、それに高校の、のべ53校で、学級閉鎖などの対応が取られました。

 新型コロナウイルスの10月23日から29日までの1週間に、報告された感染者の数は、234人でした。1つの医療機関あたりでは3.08人になり、前の週より減少しています。年代別では、多い順に10代が46人、10代未満が32人、70代が30人となっています。クラスターは、高齢者施設で2件、障害者施設で1件が確認されました。

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