362日ぶり総帆展帆 射水・海王丸

362日ぶりに総帆展帆が行われた帆船海王丸=射水市の海王丸パーク

 射水市の観光名所「帆船海王丸」で3日、今年度最後となる展帆作業が行われた。天候に恵まれたことから362日ぶりに全29枚の帆を広げる「総帆展帆(そうはんてんぱん)」が実施され、多くの観光客らが見入った。

 今年は悪天候やボランティアの参加者不足の影響で中止が相次いでいた。3日は今季最多となる92人のボランティアが参加し、かけ声に合わせてロープを引いた。作業は1時間半程度で終わり、最後には来場者に船上からお礼する「登舷礼」を披露した。

 今年度ボランティアに加わった富山高専3年の佐藤純之介さん(17)は「最高の仲間と一緒に作業できて最高の経験になった」と笑顔を見せた。海王丸の大藤高広船長は「今年度の最後に全ての帆を広げることができ良かった。来年以降もできるように努力したい」と述べた。

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