松原作品に浸る3連休 ファンらにぎわう

3連休初日を迎え、大勢のファンや家族連れでにぎわう会場=高岡市立博物館

  ●高岡市立博物館

 富山新聞の創刊100年を記念した「アニメEXPO(エキスポ)」のメイン行事で、高岡市立博物館で開かれている市出身のアニメーター松原秀典さんの個展「松原秀典展」(富山新聞社主催)は3連休初日の3日、大勢のファンや家族連れらが訪れた。サイン会も行われ、来場者は日本を代表するアニメーターの手掛けた作品や未発表資料に触れて魅力あふれる創作の世界に浸った。

 松原秀典展には、午前9時の開館前から来場者が並び、終日にぎわいをみせた。会場には劇場アニメ「この世界の片隅に」や大ヒット作品「エヴァンゲリオン」シリーズ、「サクラ大戦」の原画やイラスト、手書きのキャラクター設定資料など200点以上が並ぶ。

  ●「もっと好きに」

 南砺市井波中1年の齋藤優成さん(12)は「エヴァンゲリオンが好きで訪れた。アニメができる流れを知り、もっと好きになった」と、制作過程をたどれる展示内容に満足感をみせた。

 長野県諏訪市から来た「サクラ大戦」ファンの会社員、名取強さん(45)は、「ほぼ公開されたことがないというイラストを見ることができ、感激だ」と貴重資料に目を輝かせた。

 富山新聞高岡会館ではトークショーが行われ、松原さんが展示への思いを語った。展示は来年1月8日までの午前9時~午後5時で月曜(祝日除く)と年末年始休館。一般千円、中高生500円、小学生以下無料。

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