庄内町出身で、「ワールド女子プロレス・ディアナ」に所属する佐藤綾子さん(37)が3日、町総合体育館でリングに上がり、凱旋大会に臨んだ。詰めかけたファンや古里の人たちが、熱い戦いに沸いた。
佐藤さんは中学を卒業後、プロレスラーを目指して上京した。一度は挫折し、帰郷したが、憧れを捨てきれず、19歳でプロレスの世界に戻った。南陽市出身の井上京子さんが2011年に旗揚げした「ディアナ」の創設メンバーの一人だ。現在は11歳、9歳、7歳の子を育てる3児の母として、マットの上に立ち続けている。
この日行われたのは計6試合。佐藤さんはタッグマッチ2試合に出場した。得意のお盆を使った攻撃も見せ、会場を盛り上げた。見応えのある展開で、2戦とも勝利した。昨年に続く地元開催の大会を終え、佐藤さんは「素晴らしい仲間と庄内町に戻って来られてうれしい。今後も応援お願いします」と涙を流し、観客にあいさつした。