みんなでかけ声「ヨッシリヨイサ!」 長崎・諏訪っ子くんちフェス

長采の笛の合図で川船を回す児童=長崎市立諏訪小

 長崎市諏訪町の市立諏訪小(山﨑直人校長、401人)で2日、諏訪っ子くんちフェスティバルがあり、諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」の演(だ)し物、川船や鯨の潮吹きなどを児童たちが元気よく披露した。集まった保護者らは「モッテコーイ」や「ヨイヤー」の声を盛んに上げた。
 地域の文化に触れ、伝統を継承しようと開き27回目。児童たちは約2週間前から踊町(おどりちょう)関係者から指導を受け、本番に臨んだ。1、2年生は「まつりだ、わっしょい!長崎ばんざい!」と題し、踊りなどを披露。3~6年生は、鯱(しゃち)太鼓、南蛮船、七福神・寳(たから)船、龍踊など六つの演目に挑戦した。鯨の潮吹きでは、児童たちの声に合わせて、観客も声を出し、「ヨッシリヨイサ」のかけ声が響いた。
 南蛮船で采振(さいふり)を務めた4年の金城樂君(10)は「踊町の人が丁寧に教えてくれたおかげで練習の力が100%発揮できた」、川船で長采(ながざい)を務めた6年の橘鈴也君(11)は「采を大きく振るように心がけた。くんちが長く続いていくように伝統をつないでいきたい」とそれぞれ話した。

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