決まり手は「にらみつけ」 山形で乳幼児の相撲大会

豆力士たちが真剣勝負を繰り広げた相撲大会=山形市・子育てランドあ~べ

 子どもたちの健やかな成長を願う相撲大会が3日、山形市の街なかコミュニティ機能型交流拠点「N-GATE(エヌゲート)」内の子育て支援施設「子育てランドあ~べ」で行われ、まわしを締めたかわいらしい“豆力士”の真剣勝負に、会場の多くの人たちがほほ笑んだ。

 市内を中心に生後7カ月~2歳の乳幼児が西方から土俵入り。施設の職員が手作りした東の横綱「あ~べ山」と胸を合わせた。しこ名を呼び上げられ、行司の「はっけよい、のこった」の声で取組開始。あ~べ山を押し倒したり土俵の外に出したりすれば勝ちだが、子どもたちは周りに笑顔を振りまいたり、全く動じず平然としていたり。勝敗が決まるたびに会場には歓声が響いた。

 にらめっこの末、「にらみつけ」の決まり手であ~べ山を退けた「つむぎ山」こと鈴木紬生(つむぎ)ちゃん(7カ月)は、父の公務員貴博さん(39)=同市久保田2丁目=に「物おじせずに戦えたね」と頭をなでられ、うれしそうだった。あ~べと、隣接する街なか案内所による「N-GATEの秋まつり」の一環で行った。

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