バイデン氏、経済協力首脳会合 中国にらみ中南米との関与強化

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は3日、ホワイトハウスで、中南米諸国との経済協力構想「経済繁栄のための米州パートナーシップ」に関する首脳会合を初開催した。インフラ融資や貿易の拡大、気候変動分野での協力をうたった宣言を発表。中南米で影響力を増す中国をにらみ、関与強化を改めて打ち出した。

 会合には米国やカナダ、メキシコ、チリなど12カ国の首脳らが参加。バイデン氏は冒頭で「債務のわなをはらんだ融資か、良質で透明性がある融資か、近隣諸国が選べるようにしたい」と指摘した。中国の名指しは避けつつ、低所得国が中国から受けた融資の返済に苦しむ状況を問題視した。

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