長崎県などで「部分月食」観測 10月29日の明け方

県天文協会の松本会長が撮影した部分月食(松本さん提供、写真5枚を合成、数字は撮影時間)

 月の一部が地球の影に入って欠けたように見える「部分月食」が10月29日明け方、長崎県などで観測された。県天文協会の松本直弥会長(71)は佐世保市星和台町の自宅天文台で撮影。「肉眼でも見え、宇宙の不思議を感じた」と振り返る。
 午前4時34分ごろから始まった。欠け始めは、雲で月が見え隠れしていたが「だんだんと雲が通り過ぎ、きれいに見えた」という。今回の月食は、欠ける部分が月の直径の約13%と小さかったが、徐々に月の左端が暗くなったという。屈折望遠鏡と一眼レフカメラを使用して撮影した。
 松本さんは「月食の最初から最後まで見られたのは、運が良かった」と話した。

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