「詩情漂う傑作」と世界が絶賛!役所広司主演『PERFECT DAYS』“公共トイレ清掃員の朝のルーティーン”を描く本予告映像

『PERFECT DAYS』©︎ 2023 MASTER MIND Ltd.

現代映画における最も重要な一人とされるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが新たに手がけた、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画『PERFECT DAYS』が、1988年にヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』が30週にもわたるロングラン上映で大ヒットを記録した記念すべき映画館「TOHOシネマズ シャンテ」をメイン館として12月22日(金)より公開される。このたび、本予告映像が解禁となった。

名匠ヴィム・ヴェンダース×役所広司

本作は、ヴィム・ヴェンダースが、日本の公共トイレのなかに“small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)”を見出し、清掃員・平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡ぎ、「第76回カンヌ国際映画祭」で最優秀男優賞を受賞、さらに、「第50回テルライド映画祭」「第48回トロント国際映画祭」「第71回サンセバスチャン映画祭」「第43回台北金馬映画祭」と名だたる映画祭に招待されるなど、世界中の映画祭を席巻し続けており、先日米国「アカデミー賞」国際長編映画賞の日本代表選出が決定した。

「第36回東京国際映画祭」のオープニングでは、「カンヌ国際映画祭」以来となるレッドカーペットをヴィム・ヴェンダース監督と主演の役所広司を筆頭に、豪華キャスト・スタッフが勢揃いし歩き、駆けつけた多くのメディアのインタビューやファンの歓声に応えた。レッドカーペット後には、オープニング作品としてアジアプレミアを実施し、華々しく日本の映画ファンにもお披露目された本作。SNS上では、「完璧な作品」「素晴らしすぎて泣いてしまった」「見た日がパーフェクトデイになる」と絶賛の感想が相次いでいる。

『パリ、テキサス』(1984)、『ベルリン・天使の詩』(1987)など数々の名作を発表し、80年代、90年代のミニシアターブームを牽引。『Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など多くのドキュメンタリーも手がけた、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース。

そして、アカデミー賞で6部門ノミネートされた『SAYURI』(2005)、海外での活躍以外にも『うなぎ』(1997)、『ユリイカ』(2001)、『すばらしき世界』(2020)などで主演を務め、世界的に高い評価を受けている日本を代表する俳優・役所広司。2人の美しきセッションで生まれた『PERFECT DAYS』は、フィクションの存在をドキュメントのように追い、ドキュメントとフィクションを極めた。“ヴェンダースの最高傑作”と呼び声も高く、待望の公開が世界各国でいよいよはじまる。

清掃員の朝のルーティーンとは?

日本版本予告映像では、竹箒で地面を掃く聞き馴染みの良い音が聞こえてくる中、いつもの朝を迎えたことを悟った役所広司演じる主人公・平山の日常から始まる。布団を畳み、ドアを開けて空を見上げ、アパートの前にある自販機で缶コーヒーを買う。そんななんてことの無いルーティーンだ。

「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある」というセリフを背に、平山はいくつもの風変わりなトイレを清掃してまわる。全編に流れているルー・リードの「PERFECT DAY」が盛り上がりを見せるとき、平山は一日を終え、薄い布団に寝そべり、小さな明かりで文庫本を読み耽るのだった。キャッチコピーの「こんなふうに生きていけたなら」とともに、歌詞にもある「Oh, it’s such a perfect day」をまさに体現する予告編に仕上がっている。

また、そんな平山の日常を背景に浮かび上がるのは世界中の海外メディアによる本作のレビュー。「詩情漂う傑作(tagesschau)」「ヴィム・ヴェンダース監督の美しい禅の精神が再び現れた(PREMIERE)」「ほとんどの時間を無言の演技で支配している 魅惑的で優雅な役所広司の演技(DEADLINE)」というように、ドイツの名匠が捉えた日本を舞台にした新たな名作が世界中で受け入れられていることを裏付ける。

『PERFECT DAYS』は12月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

役所広司主演『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2023年12月放送

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