日本S第6戦、阪神の日本一は持ち越し オリックス山本由伸が完投、決着は5日第7戦に

8回、ソロを放ったオリックス・頓宮裕真(44)を迎えるオリックス・山本由伸(左端)、」オリックス・中嶋聡監督(右から3人目)ら=京セラドーム(撮影・高部洋祐)

 プロ野球のSMBC日本シリーズ2023は4日、京セラドーム大阪に舞台を移して第6戦が行われ、阪神タイガースは1-5でオリックス・バファローズに敗れた。通算3勝3敗となり、38年ぶり2度目の日本一は5日の第7戦に持ち越しとなった。

 先手は阪神が奪った。開幕戦で打ち崩したオリックスの沢村賞投手、山本に対し、1死走者なしからノイジーが「打ったのはツーシームかな。しっかり振り切ることができた」と逆方向の右翼席に今シリーズチーム初の本塁打。打球が吸い込まれると、右拳を突き上げた。さらに佐藤輝(兵庫県西宮市出身)の二塁打、糸原の中前打などで2死満塁としたが、セ・リーグ得点圏打率1位の近本(兵庫県淡路市出身)が空振り三振に仕留められ、球界のエースの意地に屈した。

 直後の二回、先発村上(兵庫県南あわじ市出身)がリードを守れない。1死二、三塁から若月に適時打、中川圭に犠飛を打たれ、逆転を許した。

 早く追い付きたい阪神は四回、1死一、三塁と攻めたが、坂本(兵庫県養父市出身)が空振り三振、続く近本がフェンス際まで打球を飛ばすも、オリックスのライト森に好捕されて得点できなかった。

 この日、制球がいまひとつの村上は五回に追加点を奪われる。1死二塁から紅林に左中間スタンドまで運ばれ、5回4失点での降板に追い込まれた。

 阪神は七回2死から近本、中野の連打で一、二塁としたが、森下が二飛に終わり無得点。八回に2番手西勇が頓宮にソロ本塁打を浴び、大勢が決した。

 第7戦は引き続きオリックスの本拠地・京セラドーム大阪で行われる。(有島弘記)

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