秋の実りコロコロ、柿集め 能町町で柿八講祭

柿を拾い集める住民=能登町柿生の日吉神社

 能登町柿生(かきお)の神道(じんどう)地区に伝わる柿八講祭(かきばっこまつり)は4日、同所の日吉神社で営まれ、住民が拝殿の床に勢いよくまかれた約100個の柿を拾い集め、秋の実りに感謝した。

 祭りは新嘗(にいなめ)祭として営んでおり、新型コロナで4年ぶりに通常開催した。神事に続き、神前に供えられた柿がばらまかれると、参列者は転がる柿を拾い、重箱に詰めて持ち帰った。

 神道地区は小ぶりの渋柿「神道柿」の産地で、明治期には住民が盛んに栽培していた。神道柿の木は少なくなったが、地区の18世帯が祭りを守っている。

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