黒部市阿古屋野森づくりクラブが6月から行ってきた有害鳥獣対策のカウベルト事業終牧式は1日、阿古屋野台地の放牧地で行われ、地元園児が牛2頭に餌をやって感謝した。
2007年からの取り組みで、耕作放棄・未利用地に牛(カウ)を放牧する地帯(ベルト)をつくり、クマなどが人里に近づかないようにしている。
立山町の森川牧場から移された繁殖和牛2頭は地元の田家保育所園児に「あくあ」「いのり」と名付けられ、約1.8ヘクタールの森で放牧されていた。式では園児が「みんなのことをサルやクマから守ってくれてありがとう」とあいさつし、クラブの長田正俊会長に教わりながら餌のクズの葉を食べさせた。
2頭は園児の「元気な赤ちゃんを産んでね」という元気な声に送られ、トラックで運ばれた。