京都・南丹の明治国際医療大柔道部員が快挙 世界ジュニア女子銀の髙木水月「自信ついた」

初出場の世界ジュニア選手権で準優勝した髙木選手(南丹市日吉町・明治国際医療大)

 明治国際医療大(京都府南丹市日吉町)女子柔道部2年の髙木水月選手(20)が、10月にポルトガルで開かれた世界ジュニア選手権大会の63キロ級で準優勝した。大柄な外国人選手に粘り強く食らいついて勝ち進み、決勝では敗れたものの、初出場での快挙に「後悔はない。ここまで通用するんだと自信がついた」と喜びを語った。

 髙木選手は20歳以下が対象の全日本ジュニア柔道体重別選手権で日本一に輝き、初の世界大会に向けて10月1日に渡航。慣れない環境でも平常心を保とうと、アルファ化米や「試合前のルーティン」だというチョコレートバーを持参し、5日の試合に臨んだ。

 ブラジルや韓国など多彩な国の選手と対戦した。「ブーイングが飛び交って怖かった」と文化の違いに驚き、外国の選手は「力が強く、日本人には通じる技をかけても返される。予想が付かない動きをする」と苦戦したが、持ち味の体力を生かして勝ち続けた。

 フランス代表との決勝は延長戦までもつれた。大柄な相手に食らいつき、積極的に攻め続けた中、わずかな隙に投げられ、技ありで敗れた。有利な展開だっただけに「素直に悔しい」としつつ、初の世界大会で銀メダルを獲得し「持っている力は出し切れた」とすがすがしく語った。

 今後は実業団の選手らも出場するシニアの大会が舞台となる。武器とする体力をいっそう伸ばしつつ「細かい技術で勝っていくのがシニア。一つ一つ丁寧に修正していきたい」と意気込んだ。

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