観光施設を兼ねた津波避難タワー 来年3月の完成を前に「訓練」(静岡・伊豆市)

11月5日は「津波防災の日」です。静岡県伊豆市では、観光施設を兼ねた津波避難タワーが来年3月に完成するのを前に、避難訓練などが行われました。

伊豆市の土肥地区は、南海トラフの巨大地震で最大10メートルの津波が想定されています。このため、伊豆市は、海水浴客でにぎわう海岸沿いに避難できる場所を確保しようと観光施設を兼ねた高さ18.8メートル、最大1230人を収容できる津波避難タワーを建設中です。5日は、津波避難タワーの機能や、観光施設としてどう活用するのか周知するために、避難訓練と防災イベントが行われました。訓練には、住民約60人が参加し、移動経路が記録されるGPSロガーを身につけ、津波の到達が予想される6分以内に、建設中の津波避難タワーまで逃げられるのか確認しました。

(訓練参加者)

「(タワーが)目立たないと命を守れないでしょ。ここに避難っていうのがわからないとね」

「どう周知するかわからないけど、いざ津波がきたら、ここへ逃げるとはっきりわかっていれば、観光客は避難するかもしれない」

津波避難タワーは、来年3月末に完成予定で、普段はレストランや土産物店など観光施設として利用されます。

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