越中路に最多1万4646人 富山マラソン2023

一斉にスタートするランナー=高岡市役所前

  ●4年ぶり声出し応援OK

 富山マラソン2023(同マラソン実行委員会主催、富山新聞社後援)は5日、高岡市役所前から射水市の新湊大橋などを通り、富山市の富岩運河環水公園までのコースで行われた。沿道の声出し応援が解禁され、海外ランナーも参加するなど4年ぶりに本来の形に戻り、フルマラソン1万3408人、車いすとジョギングの部を合わせて、過去最多となる計1万4646人が秋の越中路を駆けた。

 男子は大石巧(27)=静岡、スズキ=が2時間24分12秒で初優勝、女子は廣瀬光子(49)=東京、東京WINGS=が2時間48分49秒で5連覇を果たした。フルマラソンは7時間の制限内で、94.2%の1万2631人(速報値)が完走した。出走者数はこれまでの最多だったコロナ禍前の2019年を上回った。

 8回目を数える同マラソンは2020年、コロナの影響で中止。21、22年は沿道の一般応援の自粛が求められた。今回はコロナの5類移行後初となる大会で、「声出し応援」が解禁された。

 ゲストランナーは、ロンドン五輪マラソン日本代表の藤原新さん(スズキアスリートクラブヘッドコーチ)、世界陸上マラソン日本代表の磯野(旧姓野尻)あずささん(日本伴走家協会、富山市出身)、北京、ロンドン五輪競歩日本代表の山﨑勇喜さん(自衛隊体育学校、同市出身)、トレイルランナーの石原菜美さん、ユーチューバーの「こわだ君」が務めた。

 高岡市役所でのスタートセレモニーでは、大会副会長の角田悠紀市長が開会宣言し、大会長の新田八朗知事、山本徹県議会議長らがあいさつした。

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