ドローンを活用した山岳救助訓練 臼杵市消防本部、捜索から救出までの流れ確認【大分県】

ドローンを操縦する救助隊員=臼杵市諏訪山
ドローンを操縦する救助隊員

 【臼杵】臼杵市消防本部は10月30日、同市諏訪山でドローンを活用した山岳救助訓練をした。同本部の救助隊員ら10人が参加。ドローンでの捜索から、けが人救出までの流れを確認した。

 登山中の男性が足にけがをして動けなくなった―との想定。救助要請を受けた隊員が登山口からドローンを飛ばし、上空からけが人を捜した。ドローンのカメラで居場所を特定すると、待機していた救助隊が現場に向かった。

 ドローンには体温を感知する赤外線カメラやスピーカーなどが搭載されており、操縦した隊員がスピーカーを通してけが人に声をかけ、状態を把握した。訓練後、電波状況による映像や音声の乱れといった課題を共有した。

 同本部の庄司哲宏消防署長は「ドローン捜索の有効な面と課題が分かったことが大きな収穫。さまざまな機能を活用し、災害に備えていきたい」と話した。

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