国民民主の前原誠司氏が福山哲郎氏に不快感「自己矛盾だ」京都市長選めぐり批判の応酬

街頭演説する前原誠司氏(6日午前、京都市左京区)

 来年2月の京都市長選で、国民民主党が日本維新の会と独自候補擁立を目指していることに、立憲民主党京都府連の福山哲郎会長が「(国民府連の前原誠司会長は)心変わりした」と不満を述べたことに対し、前原氏は6日、報道陣の取材に「理屈が通らないし、自己矛盾だ」と述べ、不快感を示した。

 次期市長選は4期目の門川大作氏が不出馬を表明している。立候補表明した元民主党参院議員の松井孝治氏を自民、立民、公明各党が推薦する見通しで、国民は維新、地域政党京都党と独自候補を模索している。福山氏は5日夜、これまでの京都市長選、府知事選で国民は自公とともに現職を支援していたことから「(前原氏が)心変わりした」と不満を述べていた。

 これに対し、前原氏は門川氏が初当選した2008年、最初に立候補要請の方針を決めたのは当時の民主党で、「後から自公が乗ってきた」と説明し、「16年前の経緯をよくご存知なのは福山さんだ」と語った。次期市長選とは「プロセスが全く違う。それを度外視して理屈を付けるのは、むしろ自己矛盾だ」と反論し、「心変わり」という批判は「まったく理解できない」と語気を強めた。

 また自身の盟友、松井氏が立候補することについては「自民、公明の土俵に乗ることは非常に残念だ」と語り、「松井氏の優秀さや人格の素晴らしさはよく認識しているが、負けない候補者を立てて市民に信を問いたい」と、独自候補の擁立にあらためて意欲を示した。

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