AIの記事無断学習に懸念 新聞協会、政府に見解

 日本新聞協会は6日、人間の指示に沿って文章や画像をつくる生成人工知能(AI)を巡り、知的財産権上の問題を議論する政府の検討会に示した見解を公表した。報道機関の記事や写真などの著作物について、著作権法が無断で対価を払わずにAIに学習させることを認めていると懸念。著作権法の改正を早急に検討するよう求めた。7日の検討会で意見を表明する。

 記事や写真は報道機関が多大な労力とコストをかけて作成した貴重な知的財産だと指摘した。生成AIの無断使用により報道機関が収益を得る機会が奪われると、良質なニュースを提供することが困難になり、国民の「知る権利」が阻害されると主張した。

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