トランプの「大富豪」 ローカルルールを統一しよう! アツい全国大会 優勝賞品は中古のイタリア車

トランプゲーム「大富豪」の全国大会が名古屋で行われました。

優勝商品はなんと、イタリア車1台!

見事「大富豪」になったのはどんな人だったのでしょうか?

「パス!」

家族や友人で大いに盛り上がることができるトランプゲームの「大富豪」!

(街の人は)
「学校でやりました」「暇があればずっとやっています」

出ているカードよりも、大きな数字のカードを出していき、いかに早く手札をなくすことができるかを競うゲームです。

基本的なルールはとってもシンプルなんですが、ゲームを面白くするための様々な「ローカルルール」が存在します。

しかし、その数が「多過ぎる」という声も…

そこで、公式ルールを5つに限定しようと活動している団体があります。

その名も“日本(にほん)大富豪連盟”。

(日本大富豪連盟 立入勝義理事長)
「ルールは必ず統一します」

立入さんらは2011年に活動をスタートし、「大富豪日本一」を決める予選大会を全国各地で開催してきました。

その決勝はこれまで東京で行ってきましたが、ルールを広く浸透させるため、ことしは初めて「名古屋」で「大富豪日本一」を決める決勝大会を行うことにしました。

(日本大富豪連盟 立入勝義理事長)
「(ルールを統一して)囲碁・将棋・チェス・麻雀あたりに並んでいきたい」

今回の優勝商品はなんと、中古のイタリア車「FIAT(フィアット)500」が1台!予選を勝ち抜き、全国から名古屋に乗り込んだ「大富豪」の猛者は46人!

(参加者)
「優勝以外考えられない」
「だんだんレベルが上がってまして、みなさんすごく強い」
「目指すは大富豪のみ。普段が大貧民生活なので」

そして、決戦のとき。

「レッツ大富豪!」

1つのテーブルに4人がつき、メンバーを入れ替えながら、連盟が提唱するルールで24ゲームを戦います。

こちらは「チャント!」注目のプレイヤー、長野県の北澤雅和(きたざわ まさかず)さん、前回大会のチャンピオンです。

これまで1年のうち300日、「大富豪」にのめり込んだ時期もあったと話します。

(北澤雅和さん)
「過去にも油断して、大富豪から落ちた経験もあるので、常に緊張感を持って試合に臨んでいる」

決勝に進めるのは、ポイント獲得上位の4人です。

(プレイの様子)
「完封だよ」「さすが」

その結果…

北澤さんは1位で予選通過です。

統一ルールで戦う真剣勝負…いわば「流派」を超えて決める真のチャンピオン、真の大富豪は誰に?

(プレイの様子)
「あっ、間違えた」

7時間を超える熱戦を制したのは…愛知県豊川市の会社員、高下直樹(こうげ なおき)さんでした!

(高下直樹さん)
「勝ててうれしいなという気持ちです」

高下さんは、過去6回行われた全国大会で2回優勝。

3回優勝は最多記録です。

副賞の「FIAT500」が贈呈されました。

そして、「チャント!」注目の北澤さんは3位と健闘。

北澤さんには、当たれば大富豪になれるかもしれない宝くじ10枚がプレゼントされました。

(前回チャンピオン 北澤雅和さん)
「悔しいです。また優勝するために天下一大富豪大会に来ます」

一部ではゲーム名を「大貧民」と呼ぶ人もいることも変えていきたいと話す「日本大富豪連盟」。

目指すは囲碁、将棋と肩を並べること。普及活動は今後も続きます。

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