「食べられるもの多くてびっくり」“廃棄野菜”を「カレーにしておいしく」高校生も参加した“おいしい取り組み”始まる【SDGs】

「売れ残り」に「規格外」と、スーパーなどでどうしても出てしまうのが「廃棄野菜」です。まだ食べられるのに捨てられてしまう野菜を有効活用しようと、静岡市の高校生も参加する美味しい取り組みが始まりました。

【写真を見る】「食べられるもの多くてびっくり」“廃棄野菜”を「カレーにしておいしく」高校生も参加した“おいしい取り組み”始まる【SDGs】

<坂口将也記者>
「いただきます。スパイスが効いてて、とてもおいしいです。実はこのカレー、もったいないから生まれたカレーなんです」

こだわりのコーヒーを楽しめる「hug coffee」は、静岡市などが展開しているキャンペーン「Yummy(ヤミー)(闇)カレー祭」に参加しています。まだ食べられる廃棄野菜を「カレーにして美味しく食べよう」という取り組みで、静岡市内の飲食店13店舗が参加しています。

静岡市内のスーパー「静鉄ストア」のバックヤードでは、フードロスについて勉強中の静岡市立高校の生徒たちが売れ残りや規格外の野菜を選別していました。

<高校生>
「これはどうですか」

<静鉄ストア SDGs推進課 依田明以主任>
「切り口が明らかに変色しちゃってるけど、切れば断面がキレイだったりするのでいけるかな。使えると思います」

静鉄ストアでは、売れ残りや規格外などを理由に廃棄する野菜が多い日は、50kgに及ぶといいます。

<仕分けに参加した高校生>
「いままでだったら、家で見つけたら捨てちゃってました」
「思っていたよりも食べられるものが多くて、今日仕分けてみてビックリしたので、こういう食材を無駄にせず、利用していきたいなと思った」

仕分けされた野菜は、キャンペーンの期間中、無償で飲食店に運ばれ、カレーの食材になります。

<hug coffee 荻原諒シェフ>
Q.どうですか?
「(種類が)豊富ですね。全然まだ使える いい野菜がいっぱいで」
Q.よいカレーはできましたか?
「ばっちりです。今回は寒くなってきて根菜が多かったので、レンコン、大根、ニンジンを使った根菜のスパイスカレーです」

その他にも、キャベツはナムルに、小松菜とまいたけはポテトサラダにと廃棄野菜が美味しい料理に生まれ変わりました。

<hug coffee 荻原諒シェフ>
「来た野菜をまず余すことなく使うということ。それぞれの味を最大限に出すというか、そういった工夫をした」

静岡市で創作カレーが人気の「カツカレーのジャイアン」。市内有数のカレーの有名店も、このキャンペーンへの参加を決めました。

<カツカレーのジャイアン店主 八木康之さん>
「普段から食品のフードロスに興味があるというか、お店でもコスパのよいカレーを提供するのに安い食材やワケアリの食材を使って提供しているので、今回のイベント趣旨に興味があるというか、自分のスタイルと重なってたんで(参加した)」

今回、届いた廃棄野菜です。多く届いた葉物野菜は青菜でつくる「サグチキンカレー」に。そのほかの野菜や果物もカレーの食材に使い、4種のあいがけカレーの完成です。

<カツカレーのジャイアン店主 八木康之さん>
「僕たちもどんな食材来るか分からないので。こういういいキッカケになってフードロスと向き合えたらいいなと感じます。(お客さんにも)ホント楽しんでもらえればいいかなと思う」

© 静岡放送株式会社