「受け入れるか受け入れないか」2人退場、主軸負傷、今季プレミア初黒星のトッテナム、ポステコグルー監督はVARに持論「私は好きではない」

苦しい試合となり今季プレミア初黒星のポステコグルー監督[写真:Getty Images]

トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督が、ジャッジとVARに関して持論を述べている。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。
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6日、プレミアリーグ第11節でトッテナムはホームにチェルシーを迎えた。

今季唯一無敗のトッテナム。首位を争う中で難敵を迎えてのダービーとなったが、6分にデヤン・クルゼフスキのミドルシュートがディフレクトしてネットを揺らし、トッテナムが先制する。

幸先良く先制したトッテナムだったが、27分に試合の流れを変える大きな事象が発生。VARチェックとオンフィールド・レビューによりクリスティアン・ロメロが一発退場。チェルシーがPKを決めて追いつくと、前半終盤にはジェームズ・マディソンとミッキー・ファン・デ・フェンが相次いで負傷交代となる。

さらに55分にはデスティニー・ウドジェが2枚目のイエローカードで退場となり9人での戦いに。2人も多いチェルシーは75分以降にニコラス・ジャクソンがハットトリックを達成し、1-4でチェルシーが勝利。トッテナムは今季のプレミアリーグで初黒星となった。

前半はアディショナルタイムが12分にもなり、またしてもVARチェックの問題が騒がれることに。4日にはニューカッスルvsアーセナルでのゴールを巡り物議を醸し、アーセナルのミケル・アルテタ監督が激怒。クラブもこの判定に異議を唱える声明を発表していた。

ポステコグルー監督はアルテタ監督の発言を牽制しながら、VARに委ねられ過ぎていることを嫌った。

「ジャッジはジャッジだ。受け入れるか、受け入れないかのどちらかだ。その一部は自分たち自身が招いたものだが、もし我々が毎週アウェイに行って間違ったジャッジに不平を言うつもりなら、今日のようなことになる。全てのジャッジに対する科学的な研究が行われる」

「それがゲームの流れだと思う。私はそれが好きではない。それが前進する道だと言われているため、孤独な声になってしまうかもしれない。VARの介入により、ただ立っているだけのように感じた」

「いつかは審判のジャッジを受け入れなければならない。審判の権限の絶え間ない侵食により、試合は次のような結果を招くことになる。彼らには何の権限もなくなり、権威は失墜し、我々は数マイル離れた場所でテレビ画面を見ている誰かの支配下に置かれることになる」

なお、2人の退場、主軸のケガ、今季初黒星と回避する術のない今季初黒星に対しては、「試合を分析するのはほぼ不可能だ。処理することはかなり難しい」と語り、何も言うことはなかったようだ。

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