ヴェルフェ矢板の中村、桜岡 JFAアカデミーに合格 プロ目標「成長」誓う

対人プレーの強さとヘディングが武器の中村(左)、スピードと決定力に自信を持つ桜岡(右)

 日本サッカー協会(JFA)が運営するエリート選手育成校「JFAアカデミー福島」へ来年度入学する19期生に、ヴェルフェ矢板の中村悠真(なかむらゆうま)(矢板)と桜岡(さくらおか)陽向(ひなた)(奥沢)が合格した。「プロになるという目標に向けてレベルアップしたい」と同アカデミーを進路に選び、各地から集まった優秀な選手たちの中で勝ち取った合格。2人は「高いレベルの中で成長し、将来は海外で活躍できるプレーヤーになりたい」と目を輝かせている。

 同アカデミーは2006年開校。「世界トップ10を目指した個の育成」を掲げ、能力の高い男女の選手に対して国際水準のトレーニングをはじめ、英会話やコミュニケーションなどの指導を行っている。

 2人は、三重県の選手たちと共に、Jビレッジでの同アカデミーの練習会に参加した。中村は「手応えがあった」、桜岡は「あまり自信はなかった」という。その後、チームのコーチを通して合格の連絡を受け、2人は「うれしかった」と口をそろえた。

 中村は170センチ、50キロ。対人プレーとヘディングが武器。桜岡は150センチ、40キロ。スピードと決定力が持ち味だ。ともにチームの主力として、県トップリーグ後期の全勝優勝に貢献するなど活躍している。

 中村は、「粘り強いプレーと対人プレーに強い」ことからリバプール(イングランド・プレミアリーグ)所属のファン・ダイク(オランダ)が憧れの選手。桜岡は、「縦への突破がうまくて決定力がある」というパリ・サンジェルマン(フランスリーグ)のキリアン・エムバペ(フランス)を目標の選手に挙げる。プレミアリーグ、ドイツのブンデスリーガなどでのプレーを夢見ている2人。「親元を離れて生活することを含めて不安はない。楽しみしかない」と言い切る。

 直近の目標は、チームの3連覇が懸かる全日本U-12選手権大会県大会と県U-12選手権大会。「絶対に優勝する」。新天地での成長に弾みをつけるためにも、緑の戦士2人が小学生として有終の美を目指す。

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