報道著作物の無断活用に懸念 新聞協会、生成AIの学習で

日本新聞協会が入居している日本プレスセンタービル

 日本新聞協会は7日、AI(人工知能)と知的財産権に関する政府検討会で、生成AIの学習に報道機関の記事や写真といった著作物が許可なく活用されていることに懸念を表明した。新聞社や通信社に対価は支払われておらず、著作権法上拒否もできないとして、同法の改正を求めた。

 新聞協会は、記事や写真のようなコンテンツは新聞社や通信社が多大な労力とコストをかけた貴重な知的財産だと強調した。利用に当たっては、報道機関の許諾を得た上で対価を支払うのが原則だと主張。AIによる学習を著作権者が拒否できたり、利用時に許可を得るようにしたりする仕組みの必要性を訴えた。

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