氷見駅前道路改良、月内に着工 市、2度入札不調で発注見直し

氷見市が道路改良などを行うJR氷見駅前

  ●交通動線を円滑化

 氷見市のJR氷見駅前道路改良工事が2度の入札不調を経て月内に着工する見通しとなった。5、6月の入札では応札業者がいなかったが、発注方式を見直したところ、10月下旬の入札でようやく施工業者が決まった。駅前道路を2車線に拡幅するなど交通動線の円滑化を図る事業で、将来の路線バス乗り入れも視野に入れている。

 市は入札が2度不調になった原因について資材高に加えて、道路と街路照明灯を合わせた工事として入札にかけたことが敬遠されたと分析。業者が受注しやすくするため、道路整備、道路照明灯設置、植栽の三つに分けて発注する方式に変更した。植栽は9月下旬に発注し、道路と街路灯についても業者決定を受けて契約が完了した。

 市は事業費1億840万円を当初予算に計上。施工業者が順調に決まっていれば、夏までの着工が見込まれたが、大幅に遅れることになった。

 改良する駅前道路は一方通行で不便さを指摘する声があった。車道3メートル、歩道2.5メートルを両側に設け、全幅14メートルに改良する。県道との接続部分を含めて工事延長は約95メートルとなる。ロータリーに接続する交差点も改良し、現行T字路から十字路にすることで、大型車が進入しやすくする。

 氷見市は路線バスがJR氷見駅前に乗り入れるルート変更を加越能バス(高岡市)に働き掛けている。現状の最寄りバス停は駅舎まで約300メートル離れており、利便性で課題がある。今回の駅前広場の整備ではバスの停車スペースを確保する。

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