体調不良…小学校2校の児童ら計155人、2泊3日の宿泊行事後に 30人以上からノロウイルス検出 宿泊施設の食事が原因と判断できず、吐物など媒介した可能性も

さいたま市の小学校2校、児童ら体調不良

 埼玉県さいたま市立小学校2校の児童や教員ら計155人が福島県南会津町の宿泊施設に宿泊した後に体調不良を訴えた事案で、市教育委員会は7日、両校の体調不良者に対する検便検査の結果、いずれも児童ら30人以上からノロウイルスが検出されたと発表した。

 市教委健康教育課などによると、福島県による施設への調査結果や聴き取り調査結果などから、提供された食事を原因とする食中毒と判断できず、吐物などを媒介としたノロウイルスの感染症の可能性が否定できないという。

 緑区と北区の小学校の5年生の児童らは10月16~20日にかけて、宿泊行事「自然の教室」に2泊3日の日程で参加した。市教委は今後、健康観察や手洗いなどの指導を徹底するとしている。

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